巻き爪・陥入爪について

巻き爪って?

巻き爪とは、主に足の爪の端が内側に向けて巻き込まれ、丸くなっている状態のことです。巻き爪が起きると爪が生えている部分に痛みが生じ、常に違和感があったり歩行が困難になったりするリスクが出てきます。

巻き爪と似たような症状に『陥入爪』があります。こちらは爪の角が皮膚に食い込み、痛みや炎症が起こることが特徴です。巻き爪と陥入爪の両方の症状が同時に起こるケースも多く、この場合では巻き爪がさらに悪化するリスクが高いと考えられています。

巻き爪のアンケート結果

いずれにしてもこのような状態では足の爪や指に良くないことは言うまでもなく、何もしないでいると姿勢や歩き方に偏りが生まれるというリスクもあります。身体の使い方がアンバランスになると、腰や膝の痛みもあらわれ、予想外の不調に悩まされるケースも少なくありません。さらに高齢者の巻き爪のケースでは転倒のリスクも多くなることから、早めの対応が必要になります。

巻き爪で悩んでる人はどれくらいいる?

巻き爪のアンケート結果

2016年に全国でおこなわれた、足の爪に関するトラブルのアンケート結果によると、約7割の女性が悩みを抱えていることがわかりました。
悩みの原因には爪のしわや厚さ、もろさなどがとりあげられましたが、もっとも多いものは巻き爪だというデータが出ました。こうして見ると巻き爪は女性に起こりやすい悩みだと思われがちですが、男性が巻き爪で困っているケースも多く見受けられています。

巻き爪について知る

巻き爪と陥入爪は具体的にどうなる?

巻き爪になると見た目の違和感はもちろん、生活面での問題も多くなってきます。似たような症状の陥入爪との区別も、巻き爪への対応としてとても大切なポイントになってきますので、ここでしっかりとチェックしておくことが大事です。

巻き爪ではまだ耐えがたいほどの痛みがないため、放置されるケースが少なくありませんが、歩くときに多少の違和感が出てきます。その違和感を避けようとして身体のバランスが崩れ、膝や腰が痛くなるという新たな問題もあらわれます。

痛みの推移で見る巻き爪の経過

巻き爪と似たような症状に陥入爪があり、これら2つの違いは「皮膚への食い込みや炎症、痛みの有無」です。陥入爪では爪が皮膚や皮下組織に深く食い込み、痛みや炎症が出ている状態が確認できますが、巻き爪ではそれほど状態がひどくなっていません。

放っておくと身体にどんな影響があるの?

足の爪は、私たちが歩くときに地面に足を蹴りだすための重要な役割を持っています。
ここで足の爪に問題が起きると歩くときのバランスが崩れ、身体のゆがみもひどくなり、なかなか改善されない全身の痛みや不調が増えていきます。高齢者の方においては転倒や骨折のリスクも高くなることから、巻き爪の放置は非常に危険です。

何が原因で巻き爪になるの?

巻き爪の主な原因を知る

巻き爪の原因は生活習慣や個人の体質など多岐にわたります。その中で最も多い原因は、「靴の履き方」「正しくない爪切りの仕方」「日ごろの運動不足」などの日々の習慣です。そのちょっとした習慣から「爪の内側に巻こうとする力と指の外側に跳ね返す力のバランスの崩れ」が起こり、巻き爪の状態になります。
怪我による衝撃や体質など、改善が難しいケースもありますが、生活面で避けられる原因も少なくありません。ここでそれぞれの原因についてお話ししていきますので、巻き爪の予防としてお役立てください。

巻き爪の主な原因

巻き爪のいろんな原因を知る

「靴の履き方」「正しくない爪の切り方」「怪我による衝撃」「体質」についてお話しします。

靴の履き方

サイズや形が足に合わない靴、ハイヒールを履く日が多い場合、爪に負担がかかり、巻き爪になるリスクが高くなるため注意が必要です。「靴を新しく買うときは履き心地やサイズをしっかりと確認する」「仕事でハイヒールを履く日が多ければ、時々パンプスを履くか、休みの日には楽な履き心地のスニーカーを使う」などの工夫をすれば、ある程度は予防できます。

正しくない爪の切り方

爪を切りすぎると深爪の状態になります。その状態で歩いていると足の指への負担が大きくなり、巻き爪につながるケースがとても多いです。
爪の切り方(ページの下の部分)

怪我による衝撃

転倒や事故によって足の指が衝撃を受け、巻き爪になるケースも少なくありません。怪我をした後に足の爪に違和感を覚えたら、できるだけ早めに医療機関を受診しましょう。

体質

もともと柔らかく薄い爪の方や寝指や浮き指が目立つ方、『内反小趾』『外反母趾』などの症状がある方は、巻き爪になりやすいと考えられています。靴の選び方や爪の切り方に気をつけると予防ができるケースもありますので、巻き爪が気になる方は日ごろから意識してみるといいでしょう。

運動不足で巻き爪になる

「足の指の爪には、歩くときに足の指を地面から動き出させる役割があります。しかし、日ごろから運動不足や外に出かけない状態が続いていると、足の爪の力が弱まり、巻き爪のリスクが高まってしまうケースがあります。爪も筋肉と同様に、適度に使わなければ衰えるものだからです。

日常的に歩く習慣をつけることが理想ですが、最初に無理をしたり歩き方が悪かったりすると、かえって巻き爪を引き起こしてしまうケースも多いです。このような場合には無理のない程度での運動から始め、またご自分に合った靴で歩くようにするといいでしょう。

どんな治療法があるの?

手術と矯正施術で治療するケースが一般的

巻き爪を改善するには、医療機関やそれに準じる専門院での治療が必要です。手術と矯正施術があり、手術は皮膚科や形成外科、整形外科、フットケア外来で受けることができます。矯正施術は、巻き爪の専門治療院(整骨院・ネイルサロン)などで受けることができます。

手術は治療期間が短いのですが、傷が治るまで数週間かかりますが、全体の治療期間としては短くなります。
矯正施術は痛みのない治療ですが、治療期間が少し長めとなっています。

日常的に歩く習慣をつけることが理想ですが、最初に無理をしたり歩き方が悪かったりすると、かえって巻き爪を引き起こしてしまうケースも多いです。このような場合には無理のない程度での運動から始め、またご自分に合った靴で歩くようにするといいでしょう。

手術と矯正治療の違いって?

巻き爪の手術療法は『フェノール法・爪母切除術』、矯正治療は『ワイヤー法』『クリップ法』『ガター法』です。

手術

フェノール法、爪母切除術

フェノール法・爪母切除術では、巻き爪が起こっている部分を取り除きます。まず巻き爪が起こっている部分に局所麻酔をしてから取り除き、薬剤を使って爪母細胞を除去します。問題になっている場所に爪を映えなくする処置であるため、症状の再発リスクが低いことで評価されています。また手術でも入院する必要がなく、治療後にはそのまま帰宅できるため、大掛かりな準備をせずに受けられるというメリットもあります。

ただし、爪そのものを切除する方法であることから、「爪が小さくなってしまう」というデメリットが生じるケースが多いです。それでも強い痛みを感じたり膿が出たりする陥入爪や、急いで巻き爪の状態を改善したい方には適した方法です。

フェノール法

矯正治療

ワイヤー法

ワイヤー法

ワイヤー法は、足の爪にワイヤーを装着して、形を変えていきます。
症状の程度が熱さなど、状態に合わせたワイヤーを選び、数か月に一度のペースで調整しながら巻き爪を改善します。手術のように爪が小さくなるリスクがなく、治療後も自然な状態を維持できるというメリットがあります。

クリップ法

クリップ法

クリップ法は、爪の先端に専用のクリップをかけて、爪の変形を防ぐ方法です。
クリップ自体はご自分で取り外しができますが、巻き爪の状態をしっかりと改善するには数か月から数年以上の装着が必要です。それでも治療中の痛みは生じないため、ほとんどストレスを感じることなく巻き爪改善を目指すことができます。ただし、爪が厚すぎたり複雑な形で巻き込んでいたりすると、クリップ法での巻き爪治療は難しくなります。

ガター法

ガター法

ガター法は、爪と皮膚のあいだにチューブを差し込み、爪が伸びるまで待つ方法です。
爪を切りこんでしまったり炎症が目立ったりするケースに適しています。状態によっては爪が伸びた後にワイヤー矯正をおこない、段階的なアプローチで巻き爪を改善していく方法も選択されます。

巻き爪の予防法をもっと詳しく

基本の基本!爪の切り方

爪の切り方は、指の丸みに沿って曲線に切るバイアスカットが一般的ですが、巻き爪対策にはスクエアカットが使われます

スクエアカットで足の爪を切るときは、爪先の白い両端を四角く残すことが基本です。爪自体は爪先と皮膚が当たらないように伸ばして残し、まっすぐに切りましょう。このような切り方を守ることで、爪が皮膚に食い込むリスクを防げるようになります。

巻き爪になりにくい爪の切り方

爪を切った後は、仕上げのケアも必要です。やすりで爪の先を削り、爪に丸みを持たせると、痛みや食い込みが起こりづらくなります。

靴や歩き方にも注意しよう

巻き爪を予防するには、普段からの足の扱い方にも気をつける必要があります。特に靴の選び方と歩き方には、ご自身でも注意してみましょう。

サイズや形が合った靴を選ぶ

サイズが小さかったり大きかったり、または足の形に合わない靴を履いていたりすると、歩行がアンバランスになって足に余計な負担がかかり、巻き爪が起こりやすくなります。そのようなリスクを減らすためにも、靴を買う際には必ず試し履きをして、少し歩いて違和感がないかを確かめましょう。外反母趾をはじめとする足の問題がある場合には、爪先がとがった靴を選ばないほうが無難です。

歩き方で巻き爪を予防

足の親指にしっかりと力を入れて歩くと、爪に適度な圧力をかけられ、巻き爪のリスクを防げます。正しい歩き方ができているかどうかを調べるには、靴の底をチェックしてみましょう。外側が極端にすり減っていると、親指に十分な力が入っていない状態で歩いているというサインになります。

まとめ

巻き爪になると、指を見るたびに不安な気持ちが出てくるだけでなく、歩きづらさや不快な痛み、全身の健康が脅かされていきます。心配な思いをせずに毎日を健康的に過ごすには、医療機関での適切な治療はもちろん大事ですが、日々の爪のケアや靴の選び方、歩き方などを知っておくこともとても大事です。特に現在では若い女性でも巻き爪に悩むケースが増えてきているため、「まだ大丈夫」と思わず、足先のケアも意識し始めることをおすすめします。

足の爪の健康は、身体全体の健康につながります。今からでも爪のケアを始め、心身ともに快適な状態を整えましょう。

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